2020.11.15

四代田辺竹雲斎展　TANABE CHIKUUNSAI Ⅳ
- 破 -

「守 破 離」をテーマとして四代田辺竹雲斎の展覧会が11月から12月にかけて3回開催されます。
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そのテーマの1つである「破」の展覧会が京都アンティークフェアの夢工房ブースを会場に開催されました。過去の京都アンティークフェアに於いても田辺竹雲斎の作品を展示しておりましたが、今回は本格的な四代田辺竹雲斎の単独展覧会として企画致しました。
彼の代表的なアートワークの１つである竹のインスタレーションが会場入口に現れました。その存在感に多くの人が足を止め、直接触れ、カメラを向けていました。想像以上に大胆で複雑でありながら、竹ひご1本1本は繊細で、それが丁寧に編み込まれているのがよく分かります。近くで見たり、離れて見たり、まるで生き物のような多様な表情を見せる巨大作品に圧倒された3日間でした。

会場内には、優美な花籃や不思議な形をしたオブジェが整然と配置され、私たちの足はおのずと作品の前で止まります。竹が作り出すその美しさに魅了されている人の姿が多く見られました。
彼の制作する作品の多くは、単なる竹工芸という領域をはるかに超え、四代竹雲斎の哲学や精神性、生まれ持ったクリエイティブな資質を感じさせてくるものでした。伝統的なものを受け継ぐだけでは、そこに成長はなく、さらなる竹の可能性を追求する当代の信念や覚悟を作品を通して見つけたような素晴らしい展覧会でした。

また10月に蔦屋書店（CCCアートラボ株式会社）から発行された作品集「CHIKUUNSAI Ⅳ ∞」のビッグブックが中央に配置され来場者の目を惹いていました。これまでのインスタレーション作品を集めた写真集で、竹の織り成す美しい創造を見ることができます。

※このインパクトのあるビッグブックは在庫僅かですがご購入できます。同内容の通常サイズ（B4）の作品集もお取扱いしておりますので、お問い合わせください。