2020.5.9
Artsyにおいて、米澤二郎の竹工芸作品を特集しています。
米澤二郎は現在、大分県佐伯市に自身の工房を構え、現代アートとして位置づけられる竹の作品を制作しています。
大分県は真竹の生産量が日本一で、古くから日用品である竹細工の生産が盛んな土地でした。しかし明治期には芸術への関心が高まり、大分の竹工芸は単なる実用品から美術工芸品へと変化を遂げていきます。加えて多くの工芸作家が集まり、人間国宝をはじめたくさんの名人を生み出しました。
米澤二郎は、1981年より大分県別府職業訓練所・竹工芸科で学び、さらに小野正勝氏の弟子となります。また別府産業工芸試験所・研修生として竹工芸の学びを深め、その後アメリカへ移住し20年近くを過ごすことになります。海外で受けた芸術的影響は今なお彼の制作に活かされているようです。
力強くて大胆な印象、カラフルな色彩、ユニークな形。
私たちが考える伝統的な竹工芸とは一線を画しています。まさに現代アートとしての価値が高く、海外でもその活動の場を広げています。