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YUMEKOUBOU ANTIQUES

2020.4.21

京都店のご紹介 vol.2
広がる異空間

政府の非常事態宣言を受けて外出自粛をされているのでしょう、祇園界隈はほとんど人の気配がありません。京都店では数人のスタッフが細々と作業しておりますが、残念ながらお店は休業中です。

過去に何度かご紹介しましたが、改めて京都店の歴史を感じる空間や京町家の魅力ある雰囲気をお伝えします。
150年以上の歴史があるこのお店は、以前は旅館として利用されていたようです。玄関の壁付行燈と扉には丸に橘紋が付けられており、今は少なくなった日本家屋の風情が感じられます。この京町家は傷みを修理したり、京都店として使いやすいように一部改築してありますが、大きな柱や梁、土壁など古いままに残る部分も多く、昔ながらの景色をそのままに落ち着いた空気が漂っています。

玄関口からの眺め
足元には高さのある上り框が2段、もちろん靴を脱いで室内に入っていただきます。奥行の広い空間で、正面には阿弥陀如来が鎮座しています。

高い天井
大きな梁と白壁のコントラストが印象的。天窓から射し込む光は優しく、開放感があり古い時代にタイムスリップしたような気分になります。

竹工芸の本(青と赤)
夢工房が製作・発行した竹工芸の本。青い本は田辺竹雲斎に焦点を当てた初代から当代の作品集、そして多数の素晴らしい作家の竹工芸作品を集めた赤い本。どちらも購入可能ですよ。

ガラス戸水屋
存在感のある一間水屋は古いガラスが素敵な景色を映し出します。水屋の中には、古伊万里を中心にそば猪口やお皿・漆器など日常で扱いやすいお道具を展示しています。眺めていると楽しくなる場所です。

同じ目線で見ること
すっきりとした棚には、その一つひとつが希少価値の高いお道具が並びます。美術館のようにガラス越しではなく直接その品物の持つ魅力をご覧いただけます。現在は蘇山やバカラが展示されています。手に取ってご覧になりたい場合は、スタッフにお声かけ下さいね。

時代箪笥も活躍
歴史を感じる空間には、やはり和箪笥が馴染んでくれます。カテゴリーの違う品物が並んでいても、家具の大らかさがそれぞれの個性を消すことなく惹き立ててくれます。左側の拭き漆の桐たんすは、女性らしい上品さと柔らかなイメージで人気があります。

ご存じの通り、夢工房は煎茶道具を豊富に取り扱っております。

展示してある大きな棚には、小さく可愛らしい煎茶碗や形の面白い茶托、存在感のある鉄瓶、時代を感じる茶壷などが並べられています。
煎茶のお道具はその種類の多さが特徴でもあります。季節に合ったものを選んだり、もてなす趣向によって工夫を凝らし、お道具を選びます。お茶の美味しさはもちろんですが、道具を愛でる楽しさも人気の秘密でしょう。

手の込んだ急須や清々しさを感じる茶碗、楽しみを詰め込みたくなるような茶籠など、手に取って眺めていると、時間を忘れてしまいそうです。
煎茶道に限らず、自由度が高く気軽なイメージの中国茶でも、その道具選びは楽しいものです。好きな道具で好きなお茶を喫する、シンプルだけど奥の深い世界です。

由緒あるお道具として希少価値の高いもの、また素性のはっきりしない無名のものなど、夢工房が取り扱う品物は多種多様です。そのどれもが美しく魅力がありユニークなもので、私どもが自信を持って選んだお道具です。

こちらは京都店の中で一番大きなお部屋です。

天井が高く、広々とした空間のわりには落ち着きのある居心地の良さを感じます。少し暗い照明のせいかもしれません。

中央に飾られた井上有一の書は、その大きさと大胆さが最大の特徴です。間近で見るとその筆の運び跡から作家の息づかいが伝わってくるようです。

今回の展示替えで家具の入れ替えも行われ、以前よりシンプルになり空間の広さを上手く利用した見やすい配置となっています。展示に使われている木製棚も特徴の似たものを集め統一感を出しています。所狭しと品物が並べられているような骨董店のワクワク感はありませんが、落ち着いて美しいお道具と向き合える良い空間を提供しております。

シンプルな棚
陶磁器・蒔絵・根付・置物というように、品物をカテゴリー分けして展示することで見やすく、その特徴や魅力を感じてもらいやすくなっています。

レトロな景色
この空間にぴったりなグリーンの椅子、緞通、そして九尺半箪笥。豪邸の応接間を彷彿とさせますね。大きな家具を置いても圧迫感のないこの部屋は京都店のメインホールです。もちろんご要望があれば、こういった家具類も販売致します。

漆工芸
漆を使った伝統的な工芸品には、豪華な蒔絵が施された香道具や茶道具・硯箱・お椀などがよく知られています。また乾漆・彫漆といったより古い時代から伝わる漆工技法もあります。そんな多岐にわたる素晴らしい漆を使った作品も選りすぐってご覧いただけます。

置物
動物をモチーフにした置物、そして花瓶や竹籠などは置いておくだけで素晴らしい空間を演出します。鋭い観察眼や豊かな表現力、高度な制作技術、そこから見えてくる作り手の人となりを知るもの楽しみのひとつです。

三代清風与平
ひと際目を惹く鮮やかな黄色の壺は帝室技芸員である三代清風の作品。優美に立葵の花が浮彫された見事な出来栄えです。この印象的な黄色が落ち着いた広い空間に光を灯すように、メインホール全体を引き締めています。

ガラステーブルと車箪笥
重厚な欅の車箪笥にモダンな鷺の置物。部屋中央のガラステーブルに映り込むその姿は躍動的で、私たちが思う鷺の姿とは一線を画します。また夢工房の木工スタッフが制作したガラスのテーブルは時にお道具を美しく変化させ、私たちを楽しませてくれます。

六畳の和室
障子の向こうにお庭が見えるこのお部屋は旅館の客室だったのでしょう。残念ながら今はそのお庭を見ることができませんが、大きなサイズの作品を展示して独特の空間を作り出しています。古いものや現代のもの、アジア雑貨などそれぞれ個性的な作品ばかりですが、時間と共に馴染んでくるから不思議。

古いものと新しいもの
信楽焼桧垣文の壷に京都店スタッフが大胆に花を活けてくれます。背後には京都で活躍する和紙職人ハタノワタルの作品が配置され古今の垣根なくお互いを惹き立て合います。それひとつでも素晴らしい作品ですが、あれこれ取り合わせることで新しい魅力が広がる、そんなチャレンジを楽しめる六畳の和室です。

八畳の和室
立派な本床に違い棚・書院窓を備えたこの和室は、今回の展示替えで大きく変化しました。美術館のように展示台を並べて作品を飾っています。仏像や竹工芸・金工、そして現代アートもあります。典型的な和室の展示をする時もありますが、今回は変化を楽しんだようです。

今回の掲載記事、「京都店のご紹介 vol.2」では、店内の各部屋をご覧いただきました。展示の都合で普段の営業時間ではお見せしていないお部屋もございます。外出自粛要請による休業のため、ご自宅で過ごしながらもじっくりと夢工房を楽しんでいただけるよう企画しました。
次回掲載では魅力ある品物を個別にご紹介します。

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