2021.4.7
2021年3月19日~21日、東京国際フォーラムで”アートフェア東京2021”が開催されました。
日本最大級の国際的なアートフェアとして広く認知されているこの会場には、現代アート、近代美術、古美術、工芸など幅広いジャンルの作品が数多く並びます。
その多様な空間で、夢工房は「四代田辺竹雲斎展」を企画し、出展致しました。フェア最大規模のブースを準備し、四代田辺竹雲斎のアートワークである巨大インスタレーションを制作していただきました。またハーバード大学の貝島佐和子さんとのコラボレーションによる新しい作品、アートとしての竹のオブジェ、作家によるドローイング、そして新しく出版した写真集「守破離-Shu Ha Ri」などを展示しました。
古くから日本では竹の作品は、伝統工芸として位置づけられ、花籃や盛籃といった用の美が求められてきました。しかし今ではその竹のイメージは変化し、用を持たないオブジェ、アートへと昇華されつつあります。その変化を敏感に感じ、誰よりも先駆けて体現してきたのが「四代田辺竹雲斎」です。
会場内で多くの来場者の目を釘付けにした竹の巨大インスタレーション。
『STAND』と名付けられた今回の作品は、全世界のパンデミックによる不安な世界から立ち上がる、という作家の強い思いが込められています。今こそ、そこに立ち、踏ん張り、そして全ての人が新しく訪れるであろう未知の世界を進んでいく・・・その希望への手掛かりとなるような素晴らしい作品でした。
材料として使われている虎竹の美しい模様は、自然な景色を作り出し、手作業による編み技法は、作品に息吹を与え、大きなエネルギーを放ちながら私たちに多くのことを伝えてきます。その存在は、現代アートという領域に留まらず、作品を見た人に、立ち上がる力を与えてくれたようです。
この作品は開催期間中のみの展示で、閉幕後は解体撤去されました。
手作業で制作されたものは、手作業で解体され、もとの竹ひごへと戻り、次へつながる材料へと戻ります。創造と破壊を繰り返す作業は、まるで私たちのいる世界そのものです。
作品を直接見て、触れて、感じるのは、限られた時間でしたが、その巨大な姿は皆の記憶に残り、さらに次の作品への期待感を残しました。
竹のインスタレーションの他に、四代田辺竹雲斎のアートワークには、異分野の作家とのコラボレーションがあります。
コラボレーションをすることで、その作品には新しい可能性と価値が生み出されます。また互いの相乗効果で制作意識が高まり、そうした異分野の融合が工芸の未来を創り上げていきます。
今回新しい作品として、ハーバード大学建築学部教授の貝島佐和子氏と共に制作した不思議な形の作品を見ることができました。貝島氏とは数年前よりコラボレーションされており、彼女のイメージするジオメトリックデザインが、竹を使って表現されます。繊細なデザイン、緻密な計算と実践、高い加工技術などが合わさり、複雑な工程を経ているのに、その現れた姿は実にシンプルで気持ちの良いものでした。
夢工房では、四代田辺竹雲斎の作品・書籍等を取り扱っております。
伝統的な作品はもちろん、アート作品、オブジェ、そしてインスタレーションに関するお問い合わせも承っております。
また初代田辺竹雲斎をはじめ、二代・三代の作品も取り扱いしておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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