2020.12.26

四代田辺竹雲斎展　TANABE CHIKUUNSAI Ⅳ
- 守 -

2020年11月27日～12月20日、京都店にて開催されました。
お店の玄関に、まるで異空間へと人々を誘うような入口が現れました。その先に続く石畳の細い道へ違和感なくつながる入口。
道行く人が覗き込み、そして足を踏み入れたくなる不思議な景色。その竹の入口は、お越しになるお客様を優しく出迎え、そしてその人の期待感を高めてくれました。

およそ3週間の展覧会には、多くのお客様に足を運んでいただきました。特に週末の作家在廊日には、人が途切れることなくお越しになり、皆さまの楽しんでいる様子がうかがえました。店の雰囲気と作品が調和してよりすばらしく作品をご覧いただけました。美術館でガラス越しに眺めるのとは違った良さをお伝えできたと自負しております。

夢工房は築150年以上の京町家にある古美術のお店です。店内の高い天井には天窓や大きな梁があり、床や壁、柱は古くて趣があります。そして普段から展示している古いお道具も竹の作品と合わさってとても素敵な雰囲気となりました。

実際に花が活けられている花籃や古い時代箪笥に置かれた作品は、お客様から大変好評でした。やはり日本らしさや用の美を感じる感覚は、私たち日本人の心を豊かにしてくれます。

今回、四代田辺竹雲斎のもとで竹工芸を学んでいるお弟子さんの作品も展示しました。伝統的な中にも個性豊かな作品が並びました。面白い形があったり、大胆な色使いがされていたりと、若手らしい新鮮さと自由さがそこにはありました。

四代田辺竹雲斎- 守破離 -展覧会は、終了しましたが、夢工房では四代竹雲斎をはじめ、初代・二代・三代の作品も常時取り扱っております。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。