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YUMEKOUBOU ANTIQUES

2018.11.17

深まりゆく秋
静かな情景から伝わるもの

暑かった夏が過ぎ、いつの間にか外の景色は秋です。日ごと木々の葉が色づき私たちの目を楽しませてくれています。秋から冬へと季節が移っていくと、草花や生き物も休眠し、静かで寂しくなるような景色が広がります。陽の光も弱く、吹く風は冷たく、灰色の山々を見ると、私たちの気持ちも沈みがちになるかもしれません。けれど静かで落ち着いた景色の中にこそ美しさがあります。お寺の鐘の音が余韻を残して消えていくような、遠くの山を目指す鳥の姿が小さくなっていくような。。。
そんな静かな余白を感じる感覚。春や夏の生き生きとした季節には生まれてこない感覚です。

煎茶のお道具にも、そんな余白を感じるような、静かな佇まいの道具があります。それぞれが多くを語らないけれど、そこから伝わってくる魅力を静かに愛でる楽しさをご紹介します。

お茶の面白いところは、道具の取り合わせでしょう。招待するお客様や季節、その時の主人のテーマなどで道具を選びおもてなしをします。大げさな茶会でなくとも、お茶をいただくひと時、愛着のある道具や季節感のあるものを手にすると素敵な時間を過ごすことができます。

イメージを押し付けるような華美な道具は理解しやすいですが、そこに想いを寄せる余白は生まれません。すべてを説明せずとも、それぞれの余白を楽しむ。そのイメージを膨らませたり、ゆっくりと丁寧に向き合うことがお茶を楽しむことに繋がっていくのではないでしょうか。お茶の香り、おいしさ、そして手にする道具の心地良さは私たちを幸せな気分にしてくれます。今回は「深まりゆく秋」を感じる道具を取り合わせてみました。

初代亀文堂正平造/蟹漢詩小鉄瓶
劉賢合銘/朱泥涼炉

白磁煎茶碗五客
唐物漢詩彫古錫茶托/沈存周 瑞珍銘

シンプルな白磁茶碗は季節を選ばず、他の道具と合わせやすく重宝します。茶托には古色の美しい錫の漢詩彫古錫茶托。茶托は重量感があり、それぞれの画賛は風雅ある景色を持っており、白磁の茶碗がその存在をより際立たせてくれるようです。

染付花鳥図錫口六角茶心壷
仙媒/三世早川尚古斎造 加納鉄哉刀

鮮やかな染付、6つある花鳥図は可愛らしく、魅力あふれる六角茶心壷。静かな山景図の仙媒と楚々とした花が印象的な茶心壺は、私たちに素敵な自然の情景を見せてくれます。

竹の仙媒の背に広がる深山幽谷の世界。惹き込まれるような景色がそこにあります。この仙媒を通して遠く離れた未踏の地や古い時代へ想いを寄せることができる。時間的にも空間的にも奥行きのある素晴らしいお道具です。竹の表面は滑らかで艶があり、優しく手に馴染んでくれます。

木製花入
手付盛籃/松五郎造

お茶の席に花入は欠かせません。深まる秋には実のある枝を取り入れるのも趣があり好まれます。自然な風合いをもつ粗雑な姿の花入は枯れ行く枝や野趣あふれる晩秋の花がよく似合います。

大らかな持ち手の盛籃ですが、煎茶盆に見立ててお道具を置いてみました。経年による色褪せた雰囲気が取り取りの道具に一体感を与えてくれます。いろんな場面で活躍してくれそうな素敵な盛籃です。

京都店でお取扱いしている煎茶道具の中から、「深まりゆく秋」というイメージでお道具を選んでみました。どれも静かな佇まいを持ち、私たちに考える余白を与えてくれるような素敵なお道具です。おいしいお茶とともに美しいこの季節を楽しむ豊かな時間を過ごしたいものです
ご紹介した商品の詳細は煎茶道具のページにてご覧いただけます。

※今回ご紹介したものは、夢工房の主観的イメージに基づいております。正式な煎茶道等には当てはまらないものもございますのでご了承ください。

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